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2014 年度 実施状況報告書

新規小頭症マウスの発見・原因遺伝子のポジショナルクローニングと系統樹立

研究課題

研究課題/領域番号 26640027
研究機関埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所)

研究代表者

島岡 達朗  埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所), その他部局等, その他 (10565865)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード神経発生 / 分化 / 自然発症変異 / 小頭症 / 疾患モデル
研究実績の概要

病理組織用に確保した発症個体(2例)及び正常個体(2例)の脳を用いて、ホルマリン固定~パラフィン切片を作製し、ヘマトキシリン・エオジン染色後、組織像の観察をした。その結果、発症個体の成長が非常に遅れている事が明らかになった。1)大脳皮質:発症個体の層構造は不明瞭であった。特に外顆粒層、内顆粒層が消失していた。2)海馬・歯状回:発症個体ではその形成が極端に未熟か、消失した状態であった。3)小脳:日齢により大きな変化が確認でき、正常個体では、生体に近い構造を示し、顆粒細胞はプルキンエ細胞層の下へ移動していた例と、顆粒細胞の殆どが皮質表層下にあり、未熟な構造を示す例が認められた。一方、発症個体はプルキンエ細胞層の上に皮質に相当する部分が認められなかった例と、顆粒細胞が皮質下へ既に移動しているが、その数は非常に少ない例が認められた。4)嗅球:顆粒細胞層は、発症個体では未熟か、消失していた。
なお、当実験動物施設は改築工事の為(H26年8月~27年10月予定)、マウス飼育が不可能となったので、継代中の小頭症マウスを理研バイオリゾースセンターに寄託し、継代維持を依頼した。一方、原因遺伝子の解析は、保存していたDNAサンプルを用いて、DNAマイクロサテライトマーカーによるポジショナルクローニングを進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当実験動物施設改装工事中の為、マウスの飼育・繁殖が行えず、コンジェニックマウス系統の樹立、原因遺伝子の究明及び行動様式の解析が予定より遅れている。病理学的な分析はほぼ計画通り進んでいる。

今後の研究の推進方策

当実験動物施設完成後、理研バイオリゾースセンターから速やかにマウスを導入し、コンジェニックマウス樹立の再開と、樹立過程で発症する個体及び同腹正常個体を確保し、以下の内容の検討を行う。
1)行動様式の検討。
2)原因遺伝子のポジショナルクローニングの推進。
3)病理・免疫組織学的分析の推進。

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公開日: 2016-05-27  

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