特定領域の神経細胞にアデノ随伴ウイルスベクター(AAV)を用いてCre-TTCを発現させ、その領域に投射している領域の神経細胞にCre依存的に遺伝子発現を生じるAAVを感染させた。既に投射が確認されている黒質から線条体へ投射するドーパミン神経を用いた。線条体領域にCre-TTCを発現するAAV-CMV-Cre-TTC-2A-mCherryを発現するAAVを感染させ、黒質領域にCre依存的にGFPを発現するAAV-CMV-FLEX-GFPを感染させた。その結果、黒質から線条体に投射する神経特異的に緑色蛍光が観察された。このことから、経シナプス逆行性に移行して機能することが確認出来た。
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