われわれは従来バリデーションベースに使用されているターゲットプロテオミクスの代表的な方法であるMultiple Reaction Monitoring (MRM) 法を発展させることで網羅的かつ高精度でタンパク質絶対定量を行うための基盤技術の開発を行い、新方法であるinformation-based MRM (iMRM) 法を発明した(特許第5468073号)。本研究ではiMRM法によって正常細胞とがん細胞中の全ての代謝酵素(約1000種類)および代謝物を絶対定量し、システム生物学的な手法を用いてワールブルグ効果の鍵分子を同定した。
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