申請者は新たな翻訳後修飾因子の探索を目的として、バイオインフォマティクス手法により、進化的に高度に保存されたUBL3を同定した。UBL3が翻訳後修飾因子として作用する事だけでなく、エクソソーム中へ輸送される事も見出した。UBL3の生理学的な作用を探求するために、当該年度において、UBL3-KOマウスを用いた研究を行った。その結果、野生型に比べKOマウスのエクソソーム中の60%の総タンパク質の減少を見出した。miRNA存在量には変化がなかった。UBL3はエクソソーム粒子濃度、粒子径、miRNA量には影響を及ぼさずエクソソームへ輸送されるタンパク群にのみ影響を及ぼしているという興味ある知見を得た
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