エキソソームは細胞が放出する30nm~100nmの小胞であり、細胞由来のmiRNAやmRNAを含んでいることから、癌や様々な疾患の診断への臨床応用に期待が集まっている。本研究課題では、肺癌細胞、大腸癌細胞、乳がん細胞を用い、カウンターセレックス法により、それぞれの癌細胞由来のエキソソームを識別する核酸アプタマーの取得を目的とした研究を行った。ニトロセルロースフィルターを用いたセレクション法に換えて、効率を上げるためにエキソソームを認識する抗CD68抗体磁気ビーズを用いたセレクション法の検討を行い、数種類の大腸癌由来エキソソームを認識するアプタマーを取得することができた。
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