研究課題
挑戦的萌芽研究
4T1細胞株はマウスの乳がん細胞株であるが、免疫原性が低いことで知られていた。しかし我々は偶然、事前にマウスに接種しておくと、後の同細胞の成長を完全にブロックするような特殊な株を見出し4T1-S細胞と名付けた。4T1-S細胞をマウスに打つと、局所リンパ節の腫脹が見られ、CD8細胞やミエロイド細胞の増加が認められた。4T1-S細胞による腫瘍抑制作用はヌードマウスでは見られず、T細胞依存的と考えられた。この細胞を用いて新しい腫瘍抗原が発見される可能性がある。
免疫学