カチオン性リポソームと共に免疫し、癌免疫を誘導させる蛋白質抗原を決定する為のcDNAライブラリーの構築を試みたが、この課題用に開発した高効率に抗原を発現させるエピゾームベクターへの変換が出来なかった。OVAのcDNAを用いた検討では、このリポソームを用いたCTLの誘導には種特異的糖鎖が必要との結論となった。 その為、腫瘍選択的なCTLを誘導するワクチンとして、大腸癌細胞であるMC38細胞と肺がん細胞である3LL細胞に対して、自殺遺伝子による腫瘍の崩壊によってCTL活性が誘導するモデルを作成し、OVAのcDNAに対するCTLの誘導を出来るモデルを作製した。同時に、腫瘍の拒絶も確認できた。
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