GIST T1親株をイマチニブ環境下で培養し、イマチニブ耐性株を作成した。それぞれに通常のNGS解析、アレイ解析、UDSを行った。結果、①.親株に比しpersistent cellsではトランスクリプトームで大きな変化を示し、耐性株では遺伝子変異が培養時間依存性に高くなっていた。②. KIT二次遺伝子変異は、親株には確認できず、イマチニブ処理前に耐性変異を持つ細胞が存在する確率は非常に低いと考えられた。③.分子進化を見ると全ての耐性株は、ある時点で一気分枝していた。臨床検体での遺伝子解析でも治療前後共通の変異は無く、耐性を起こしやすい細胞集団が治療前からあるとは考えられなかった。
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