トナカイを含む複数の動物胃パラフィン包埋切片から増幅した16S rRNA遺伝子配列は、H. pyloriもしくはH. acinonychisと高い相同性を示した。またH. pyloriアラスカ株の全ゲノム配列を決定したところ、そのゲノム構造はH. acinonychisとよく類似していた。また進化系統樹解析からアラスカ株の多様性とその進化についての新たな知見が得られた。これら研究成果は、今後Whole metagenome解析によって同定されるHelicobacter 属のゲノム配列との比較を可能にし、H. pyloriの起源を明らかにするための手掛かりとなると期待する。
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