研究課題
ハプロイドES細胞をホストとして2種類の遺伝子を同時に欠損させ、新たな合成救出法の構築を目指して実験を行った。まず、ハプロイドES細胞のROSA26遺伝子座へERT2-iCre-ERT2遺伝子を挿入(後に1つ目の遺伝子をタモキシフェン依存的に破壊するため); 実際には遺伝子ターゲティングの効率がハプロイドES細胞は非常に低いので、ZFNを用いることによりターゲティングに成功した。最近のCRISPR/gRNAは両アレル遺伝子を同時に破壊することが可能になったので、通常のディプロイドES細胞を用いる合成救出法もトライした。1つ目の遺伝子Oct4をコンディショナルアレルへ変換し、次にCRISPR/gRNAライブラリーを導入し、2つ目の遺伝子をランダムに破壊した。そして、タモキシフェンによりCreを活性化し、1つ目の遺伝子を破壊し、分化せずに残存したクローンの解析を行った。コントロール細胞(gRNAライブラリーを導入したが、Cas9は発現していない細胞)は、分化せずに残存したクローンは認められなかった。しかし残存したクローンはOct4タンパクを発現していたので、現在さらに詳細な解析を進めているところである。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)
BMC Genomics
巻: 15 ページ: 1016
10.1186/1471-2164-15-1016