研究課題
I.サメに適した抗原免疫条件の確立1)抗サメナノボディFc領域抗体の作成:本年度は、生きたドチザメを捕獲することができなかったため、mRNAが入手できず、Fc領域遺伝子のクローニングができなかった。そこで人工遺伝子としてFc領域遺伝子のデザインを行った。現在、タンパク質合成に必要なコムギ無細胞タンパク質合成用のベクターへクローニング中である。タンパク質発現後は、マウスへ免疫して抗サメナノボディFc領域抗体の作成を行う。 2)至適抗原量の決定:ドチザメ捕獲が上手く行かず、抗原の至適化は試みることができなかった。 3)構造認識型サメナノボディ検出系の確立:本申請者は、ビオチン化リポソームとアルファースクリーニング法を組み合わせることにより、膜タンパク質の3次元構造を認識する抗体を選別する技術を開発してきた(投稿中)。抗ドチザメナノボディFc抗体が取得できていないため、サメナノボディのモデル実験として、一本鎖抗体を用いてアルファースクリーン法によるビオチン化タンパク質を認識できる系の構築を行った。
3: やや遅れている
本年度は海水温の変化のためか、生きたドチザメの捕獲ができなかったため、ドチザメを用いた実験が実施できなかった。しかし、サメナノボディのモデルとして一本鎖抗体を用いて抗体選抜系の確立には成功した。
愛媛県水産試験場と協力して、ある程度の数のドチザメの捕獲を行う。また、希望通りのドチザメ確保が難しい場合を想定して、ドチザメ抗体のライブラリーを行っているグループとの共同研究を進めることも検討する。
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すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 10件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 5件) 備考 (1件)
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