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2015 年度 実績報告書

コムギ無細胞産生抗原を用いたサメナノボディ作成の基盤技術開発

研究課題

研究課題/領域番号 26640130
研究機関愛媛大学

研究代表者

澤崎 達也  愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 教授 (50314969)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワードナノボディ / サメ / 抗体 / 無細胞 / 蛋白質 / ドチザメ / トランスクリプトーム / 鮫
研究実績の概要

1) ドチザメの確保・飼育法:ドチザメの確保・飼育法:愛媛県農林水産研究所水産研究センター栽培資源研究所と共同で、ドチザメ類のサメの確保条件および飼育法を検討した。その結果、ドチザメ類のサメの確保については、松山市内の少なくとも複数の漁協組合への相談により、6~11月の期間は2週間ほど事前に申し込んでおくと、10~30匹の範囲で確保できることが分かった。その際のサメの種類は、ドチザメではなく、ドチザメ科のシロザメ、ホシザメ、エイラクブカが主体であることが分かった。
2)免疫法の確立:ドチザメ類から血液の採取法および免疫部位の検討を行った結果、血液採取には尻尾の近傍から数十mL程度であればダメージが少ないことが分かった。免疫部位については、鰓へ1回に数百μgの蛋白質免疫であれば、免疫が誘導できることが分かった。
3) ドチザメ類のトランスクリプトーム解析:ドチザメより、ホシザメなどの他のドチザメ科のサメの捕獲が多いことが分かった。しかし、それらのサメのIgNAR遺伝子の配列は報告されていない。また、これらのサメが自然免疫応答できるかどうか分からない等、ほとんど解析がされていない状況を踏まえ、ドチザメ3種の血球細胞のRNAを抽出し、世界初のRNA-Seq解析を行った。その結果、IgNAR遺伝子、自然免疫関連に遺伝子の発現が確認でき、配列情報も得られた。
4) ドチザメ3種のIgNAR遺伝子のクローニング:3種のドチザメ科のサメのIgNAR遺伝子の配列情報が得られたので、プライマーをデザインし、それぞれのクローニングを行った。これに、ドチザメナノボディ開発の基盤技術を揃った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 無細胞技術を基盤とした抗GPCRモノクローナル抗体作製技術の開発2016

    • 著者名/発表者名
      竹田浩之、澤崎達也
    • 雑誌名

      BioIndustry

      巻: 33 ページ: 56-62

  • [雑誌論文] Production of monoclonal antibodies against GPCR using cell-free synthesized GPCR antigen and biotinylated liposome-based interaction assay.2015

    • 著者名/発表者名
      Takeda H, Ogasawara T, Ozawa T, Muraguchi A, Jih PJ, Morishita R, Uchigashima M, Watanabe M, Fujimoto T, Iwasaki T, Endo Y, Sawasaki T.
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 5 ページ: 11333

    • DOI

      10.1038/srep11333.

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Members of the Plant CRK-superfamily are Capable of trans-/auto-Phosphorylation of Tyrosine Residues.2015

    • 著者名/発表者名
      Nemoto K, Takemori N, Seki M, Shinozaki K, Sawasaki T.
    • 雑誌名

      The Journal of Biological Chemistry

      巻: 290 ページ: 16665-16677

    • DOI

      10.1074/jbc.M114.617274.

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Wheat germ-based protein libraries for the functional characterisation of the Arabidopsis E2 ubiquitin conjugating enzymes and the RING-type E3 ubiquitin ligase enzymes.2015

    • 著者名/発表者名
      Ramadan A, Nemoto K, Seki M, Shinozaki K, Takeda H, Takahashi H, Sawasaki T.
    • 雑誌名

      BMC Plant Biology

      巻: 15 ページ: 275

    • DOI

      10.1186/s12870-015-0660-9.

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 抗膜タンパク質ウサギ高親和性モノクローナル抗体のエピトープ配列を由来とする新規アフィニティタグの開発2015

    • 著者名/発表者名
      矢野 智也, 竹田 浩之, 小澤 龍彦, 村口 篤, 澤崎 達也
    • 学会等名
      BMB2015(第38回日本分子生物学会年会、第88回日本生化学会大会 合同大会)
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド(兵庫県・神戸市)
    • 年月日
      2015-12-01 – 2015-12-04
  • [学会発表] 患者血清中の自己抗体を指標とした新規乳がん診断マーカーの開発2015

    • 著者名/発表者名
      松本 彩香, 竹田 浩之, 宮城 洋平, 澤崎 達也
    • 学会等名
      BMB2015(第38回日本分子生物学会年会、第88回日本生化学会大会 合同大会)
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド(兵庫県・神戸市)
    • 年月日
      2015-12-01 – 2015-12-04

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公開日: 2017-01-06  

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