我々は、松山沖の伊予灘において、ドチザメ科に属する3種類のドチザメ類サメが十分量、実験材料として利用できることがわかった。それらのドチザメ類の飼育・免疫条件を明らかにし、採血法の至適化を行った。また、免疫したドチザメ類を他のドチザメと区別できる様にするために蛍光物質を皮下注射する標識法を見出した。ドチザメ類の全血からRNAを抽出する手法を確立し、得られたトータルRNAを用いたHiSeq1500でのwhole transcriptome解析を行い、3種のドチザメ類のナノボディをコードするIgNAR遺伝子配列を同定することに成功した。
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