生命科学研究に非常に有用であることが明らかとなった2光子顕微鏡技術の一つである光第二高調波発生(Second Harmonic Generation: SHG)イメージングは、独自の発生条件から細胞膜における現象の解明などに大きな力を発揮する。本研究ではその応用を阻んできた色素の欠如という問題の打開のため、SHGに特化した色素の開発と応用を試みた。本研究により世界初となる無蛍光性SHG専用色素Ap3が合成され、初の純粋なSHGイメージング、そして他の2光子現象との完全独立な同時イメージングが可能となった。これにより、SHGイメージングの生命科学研究への応用が飛躍的に促進されるものと期待される。
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