生物の形態形成では多くの場面で反応拡散原理(Turing)に基づく現象がみられる。我々はこれまで、ゼブラフィッシュの縞模様を対象として、この模様が反応拡散原理に基づくものであることを示してきた。この中で、色素細胞間の相互作用が重要であること、この相互作用にはギャップジャンクションが重要な役割を担っていることが分かっている。今回、他の生物でもこのシステムが関与しているかどうかに関して、魚類ゲノムに存在するコネキシン遺伝子の解析を行った。その結果、ゼブラフィッシュの体表模様形成に関与するギャップジャンクション蛋白は他の魚類でも高度に保存されており、Turing波形成に関与していることが示唆された。
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