MIG-17/ADAMTSプロテアーゼは細胞外マトリックスの制御を介して、線虫C. elegansの生殖巣リーダー細胞DTCの移動を制御する。本研究ではリボソームタンパク質RPL-20(G82R)の変異がなぜmig-17変異体のDTC移動異常を抑圧できるのかを追求した。依然として明確な回答は得られていないが、本研究から、RPL-20(G82R)によるmig-17の抑圧は翻訳開始制御には無関係であることが分かった。RPL-20(G82R)は分泌されず、何らかの分泌蛋白質を介してmig-17変異体の異常を抑制していることが示唆された。また、特にRPL-20の腸での働きが重要であることが分かった。
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