3型分泌系(T3SS)を介した根粒菌とマメ科植物の相互作用に関する基盤情報を整備することを目的として、実験系の整備が進められているミヤコグサとダイズ根粒菌Bradyrhizobium elkaniiの組み合わせを用いて解析を行った。ミヤコグサ実験系統を用いた接種実験により、T3SSエフェクターを介した相互作用に従来知られていた菌の侵入を阻害する反応に加え、侵入後の菌の増殖阻害の反応があり、それらが異なるエフェクターにより誘導されていることを明らかにした。また、ミヤコグサリソースを活用したアプローチによりそれらの防御反応に関与すると考えられる複数の遺伝子座を同定することができた。
|