本研究では、植物感染性線虫を用いた分子遺伝学的研究手法の確立と展開を行っている。特に、線虫感染過程における、①植物細胞の脱分化、多核化、再分化過程における分子機構と②線虫誘因・忌避物質に焦点を当て、その分子機構の全体像を明らかにし、植物遺伝子の新たな機能に関する知見を得ることを目的としている。 線虫感染時の分子機構の解明を行う為に、巨大細胞形成過程において、どのような遺伝子群が発現しているか、明らかにするために、根瘤を用いてRNA seq解析を行った。線虫感染後3,5,7日後の植物の根からRNAを回収し、植物と線虫の両方のcDNA情報を得て、線虫感染に機能する遺伝子の推定を行った。
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