本研究は新規分離培養ストラテジーに基づいて、門レベルの分類系統群を構成する微生物群(Candidate division微生物群)を対象に分離培養を目的とするものである。活性汚泥を対象とした次世代シーケンス解析の結果、Candidate division TM7、OD1、SR1、BD1-5細菌群が比較的高頻度で検出されたため、対象細菌群とした。これらの細菌群の門レベルでの詳細な系統樹を作成でき、それに基づいて特異的なFISHプローブを設計することができた。TM7門に関してはMAR-FISH法によって増殖可能な有機物を特定することができた。
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