屋外で自由に動く動物のロコモーションを運動学的に分析するのは困難であった。分析用マーカーを動物に付けられないことと、計測空間のキャリブレーションがほぼ不可能であることが理由である。これら2点を克服するために、Structure from Motionアルゴリズムに基づく新たな計測手法を開発した。4-8台のビデオカメラを同期させて撮影した映像をフレームに分解し、それぞれのセットに対して、オープンソースのBundlerおよびPMSVでの処理を行ったところ、ロコモーション中の動物の体表面形状をポイントクラウドとして十分な精度で再構成できた。屋外での運動分析のための、強力なツールが得られたと言える。
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