研究課題
「内蔵脂肪が関与する遺伝子不安定性の存在」を明らかにする事を最終目的に横断的検討と縦断的解析に耐えうる長期観察開始時点での研究同意と生体試料の取得と観察項目情報の取得を行った。新たに3515名(男性1253名、女性2262名)の過不足なく説明された研究への協力を長崎大学大学院医歯薬学研究科研究倫理審査委員会の承認を経た書面にて確認した。生体試料はそれぞれ適正な手法で取得された。・ 血清試料:血清試料用血液検体は血液凝固促進剤による血液凝固が完全に完了する、最低でも室温30分間経過後に遠心分離によって血清が上清として分離された。得られた血清試料は速やかに深低温下に保管された。・ 血漿試料:血漿試料用血液検体は抗血液凝固剤の存在下で成功的な転倒混和が行われた後に可及的速やかに遠心分離によって血漿が上清として分離された。得られた血漿試料は速やかに深低温化に保管された。遺伝子試料:遺伝子生体資料はヒトゲノム・遺伝子解析研究倫理審査委員会の承認を受けた方法で採取、連結可能匿名化、精製、保管、運搬、解析が行われた。以下の観察項目が取得された。肥満学的観察項目、形態学的観察項目、機能学的観察項目、遺伝子学的観察項目、血液生化学解析項目、血液肥満学解析項目。横断的検討では内蔵脂肪症候群と健常群の遺伝子不安定性に由来する観察項目を比較検討し、BMIで層別化した男性群1150名の年齢、収縮期血圧、降圧薬服用、などの危険因子を調整した多変量解析から、糖化ヘモグロビン濃度と頚動脈硬化症の関連を明らかにした。本研究では「内蔵脂肪が関与する遺伝子不安定性の存在」を明らかにする知見は得られなかった。縦断研究を含めた今後の更なる研究が期待される。
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