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2015 年度 実績報告書

微小振動付与による操作性向上効果のメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 26650177
研究機関株式会社豊田中央研究所

研究代表者

向江 秀之  株式会社豊田中央研究所, 研究推進部 グループ連携室, 主任研究員 (00374091)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード振動 / 確率共鳴 / 筋紡錘 / 操作
研究実績の概要

我々のこれまでの研究により,操作デバイスに微小振動(わずかに感じるレベル)を付与し,デバイスを介して操作の主働筋をわずかに刺激することにより,トラッキング作業(追従操作)の精度が向上する場合があることが分かってきた.そこで本研究では,この効果を汎用的に利用するために,正の効果が得られる振動条件の抽出と,そのメカニズムの解明(主働筋内の筋紡錘に確率共鳴現象が生じ,筋紡錘の機能(動きの分解能)が向上した効果と仮定)を目的としている.
2014年度の検討では,仮説に基づき,筋冷却により筋紡錘に一時的な機能低下状態を生じさせ,その時の振動付与の効果を追従成績から検討した(被験者8名).この筋冷却の程度は表面皮膚温を基に判断した.実験の結果,筋紡錘のみの機能低下時に追従成績が有意に低下したことから,操作精度の向上に筋紡錘が寄与している可能性を得た.
2015年度は,この筋紡錘の寄与をさらに検討するため,筋温に近い皮下1cmの深部温を計測できる装置を用い,筋冷却時の操作成績と筋温の関係を検討した.実験の結果,筋紡錘のみの機能低下時に追従成績が有意に低下したことから,操作精度の向上に筋紡錘が寄与している可能性,および筋紡錘の機能低下時でも微小振動付与の正の効果が得られる可能性を得た.さらに正の効果が得られる振動条件は,操作の主働筋がある上肢部位の共振周波数が含まれる可能性を得た.
上記成果を,6th International Conference on Applied Human Factors and Ergonomics (2015年7月,アメリカ),第3回「触知覚原理に基づく触覚技術の産業・医療応用」研究会 (2015年11月,名古屋工業大学)にて発表した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 確率共鳴現象の操作への応用~操作デバイスへの微小振動付与の効果~2015

    • 著者名/発表者名
      向江秀之
    • 学会等名
      第3回「触知覚原理に基づく触覚技術の産業・医療応用」研究会
    • 発表場所
      名古屋工業大学(愛知県名古屋市)
    • 年月日
      2015-11-24 – 2015-11-24
  • [学会発表] Effects of the low amplitude oscillation applied to the control device on hypofunction in muscle spindles2015

    • 著者名/発表者名
      HIDEYUKI MUKAE, AKIRA YASUKOUCHI
    • 学会等名
      6th International Conference on Applied Human Factors and Ergonomics
    • 発表場所
      LAS VEGAS, USA
    • 年月日
      2015-07-28 – 2015-07-28
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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