インド型多収水稲品種タカナリとコシヒカリの交雑自殖後代にC4植物のトウモロコシに匹敵する高い光合成速度を示す系統(HP-a)があり、コシヒカリ対立遺伝子がタカナリ遺伝背景のイネの光合成速度を高める量的形質遺伝子座(QTL)が、第1染色体短腕側と長腕側、第3染色体長腕側、第7染色体短腕側と長腕側に計5つ見出されている。本研究の結果、HP-aのもつ4つのQTLをすべてタカナリに集積すると、光合成速度はHP-aの光合成速度とほぼ等しくなること、そして、5つのQTLをいろいろに組み合わせて集積して集積効果を解析したところ、5つのQTLすべてがプラスの効果をもって積み重なることが分かった。
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