エンドファイト共生のイネ科植物を園芸作物(トマト、イチジク)と混植した結果、対照のエンドファイト非共生植物との混植や単作区と比較して、サツマイモネコブセンチュウによる根こぶ発生が顕著に抑制された。これと同様な結果は、家畜毒性がなくて耐虫性アルカロイドを産生するエンドファイトでも得られた。また、土壌中の本線虫をメタゲノム法で定量する方法を確立した。 他方、イチジクではトマトと異なって、本線虫は卵のうを根内に形成し、そこで二期幼虫が孵化することを明らかにした。また、巨大細胞内の三次元の微細構造の観察結果は、管状の小胞体が養水分の移動や線虫の主な体成分である脂質生合成に関わっていることを示唆した
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