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2014 年度 実施状況報告書

単為結果性に関わるPAT-2転写因子を制御する分子機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 26660024
研究機関名古屋大学

研究代表者

森 仁志  名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20220014)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード単為結果性 / トマト / 転写因子
研究実績の概要

単為結果は受精によらず、着果および果実の肥大が起こる現象である。園芸分野では種子なし果の作成や着果安定のために、品種に単為結果性を持たせることは、果実の品質向上と安定な栽培に重要である。本申請課題はトマトを単為結果にする原因遺伝子Pat-2の分子機構を明らかにすることで、単為結果性の分子機構を明らかにする。その遺伝子を非単為結果性作物に導入することにより、単為結果性を付与し、トマトのみならず種子なし果実や、着果の安定した作物を作出するための基盤的研究を最終的な目的としている。
今年度の解析により、単為結果性転写因子Pat-2の作用する遺伝子としてジベレリン活性化遺伝子GA3 oxidaseが候補として上がった。受粉後にジベレリンは果実の成長に寄与するが、受粉前に機能すると受粉が抑制されるので、受粉するまでGA3 oxidaseの発現を抑制しているという筋書きが推定できた。また、Pat-2を抑制するMIFも同様の機能が推定できる結果を得た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

転写因子Pat2が制御する遺伝子がジベレリン活性化遺伝子GA3 oxidaseである可能性が高くなった。これは研究の展開として極めて重要である。

今後の研究の推進方策

転写因子Pat2が制御する遺伝子がジベレリン活性化遺伝子GA3 oxidaseである可能性が高くなったので、GA3 oxidaseのプロモーター領域のPat-2結合領域を、AlphaScreen法などを使って同定する。さらにPat-2タンパク質自身の変動も解析する予定である。既に認識が適切と思われる特異抗体も調製できた。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額は189,093円であり、実支出額で年度内の研究に問題なく執行できた。次年度に継続される課題であるため、年度内に189,093円を消費する必要は考えられなかった。

次年度使用額の使用計画

次年度使用額189,093円を加算して、今年度新たに使用するAlphaScreen法に必要なアクセプターとドナービーズを購入し、計画に従い問題なく執行できる。

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公開日: 2016-05-27  

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