ビタミンC(AsA)がカブモザイクウイルス(TuMV)に対して抵抗性を誘導することをハクサイやシロイヌナズナで観察した。この抵抗性は「あきまさり」などの抵抗性遺伝子Rnt-1をもった品種に限られている。TuMV-UK1を接種した場合には、接種後3日目でAsAが1.5倍ほど上昇した。遺伝子の発現解析を行ったところ、AsAはAPXとAO遺伝子の阻害とDHAR遺伝子の上昇が同時におきることによって上昇することが判明した。植物ホルモンJAを噴霧処理したところ、内在性AsAのレベルが上昇した。以上のことより、我々は、JAの関与する系によってハクサイのウイルス抵抗性が制御されていると結論した。
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