Sinorhizobium melilotiにおいてmyo-イノシトールリン酸合成酵素をコードするino1は塩ストレスで誘導され、塩耐性に関わる可能性が示唆された。そこで種々の塩耐性関わる遺伝子群を複数組み合わせた多重変異株を多数作成して耐塩性変化を検討し、ino1が多少なりとも耐性獲得に関わるが、補助的な意義しか持たないことが確かめられた。そこで逆にこれを過剰発現させて耐性の増強が見られるか否か検討を試みたが、目的とする変異株を取得することができず、この過剰発現が何らかの毒性を持つ可能性が考えられた。いずれにせよ同菌においてino1が塩耐性獲得に関わることは新規の発見である。
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