• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実績報告書

遺伝子水平伝播に同調する新規プログラム細胞死の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26660077
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

宮崎 亮  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生物プロセス研究部門, 研究員 (80712489)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード遺伝子水平伝播 / 細胞死 / 微生物 / 一細胞解析
研究実績の概要

これまでの研究で、細菌が自身の染色体にコードするIntegrative and Conjugative Element(ICE)と呼ばれる外来遺伝子領域を、隣接する多種細菌細胞へ水平伝播させるのと引き換えに、特殊な細胞死を起動して死に至ることを発見した。本研究ではこのプログラム細胞死を担うParA-Shiという2つの新規因子の解析を進め、細胞死の分子メカニズムの解明を目的とした。
昨年度までに、ParA及びShiの転写開始点の決定、ならびにShi遺伝子への直接変異導入により、両遺伝子がタンパク質をコードしており、オペロンを形成してポリシストロニックに転写されることが証明された。本年度は、ParA及びShiにそれぞれ異なる蛍光タンパク質を融合させ、両タンパク質をリアルタイムに可視化することに成功した。蛍光ラベルした両タンパク質を誘導発現すると細胞成長阻害が再現できたことから、両タンパク質の機能は維持されていることが確認できた。同時に、それぞれのタンパク質の細胞内局在を明らかにすることができた。
今後、共焦点顕微鏡などを用いた観察をいくつか追加することで論文として発表できる状態にあり、細菌の遺伝子水平伝播に同調する新規細胞死メカニズムの解明が期待できる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] Collective functionality through microbial cellular individuality2016

    • 著者名/発表者名
      宮崎亮
    • 学会等名
      第68回日本細胞生物学会・第11回日本ケミカルバイオロジー学会 合同大会
    • 発表場所
      京都テルサ(京都市)
    • 年月日
      2016-06-17 – 2016-06-17
    • 招待講演
  • [学会発表] 遺伝子発現のノイズと表現型のゆらぎ2015

    • 著者名/発表者名
      宮崎亮
    • 学会等名
      第30回日本微生物生態学会
    • 発表場所
      亀城プラザ(土浦市)
    • 年月日
      2015-10-19 – 2015-10-19
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi