研究課題
挑戦的萌芽研究
ミルクには未知の免疫抑制因子が存在するのではないかという筆者独自の考えに基づき検討したところ、牛乳より新たに分離したミルクペプチド画分(MPF)がBALB/c、NOD、OVA-IgEマウスのT細胞に直接作用し、それらの増殖応答やサイトカイン応答を有意に抑制できることを見出した。さらに、MPFはNODマウスの1型糖尿病の発症も抑制できることが明らかとなった。これらの知見は、MPFがアレルギーや自己免疫疾患の予防や治療に応用できる可能性を示唆するものであるといえる。
食品免疫学