研究成果の概要 |
大気CO2とオゾンの増加環境におけるグイマツ雑種F1の成長と外生菌根(ECM)類の組成を調べた。3年生稚樹をオープントップチェンバー(対照:活性炭でO3を除去、60ppbオゾン、600ppmCO2、複合影処理)で育成し、光合成、針葉のプラズマ発光による葉分析を行った。高CO2では感染した個体の成長とECMの種組成は増加したが、高O3では低下した。針葉中の多くの養分(Al, Fe, Mo, P) は高O3で減少しK, Mgは増加した。P以外は高O3とCO2の複合効果は不明瞭であった。高CO2ではジェネラリストECM(ラシャタケ属)が優占し、高O3ではカラマツ属に特異的なイグチ属が生存していた。
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