研究課題
本研究では、未だ標的生体分子が明らかになっていない霊芝トリテルペノイドの標的分子の同定にチャレンジした。霊芝トリテルペノイドは、100種以上報告されており、それらは、前立腺肥大症、骨粗鬆症、癌等多岐にわたる疾患への有効性が知られている。しかしながら、その作用機構は、不明であり、未発見新規機能性の存在も示唆されている。本研究では、霊芝トリテルペノイドの新規標的生体分子を明らかにすることを目的とする。研究期間全体を通じて、35種類の霊芝トリテルペノイド類を単離した。これらを用いて、癌細胞を用いた一連の実験を行った。興味深いことに、新規化合物として見いだされたLucidumol Cは、大腸癌細胞に対して、特異的に細胞毒性を示すことが明らかとなった。本化合物の標的タンパク質を同定するために、磁性ナノビーズを用いたプローブの合成に着目し、関連する標的タンパク質同定の技術的基盤の構築に成功した。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 2件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件) 備考 (1件)
Journal of Natural Medicines
巻: in press ページ: in press
International Journal of Medicinal Mushrooms
Planta Med.
FFIジャーナル
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Scientific Reports
巻: なし
10.1038/srep13194
http://ffpsc.agr.kyushu-u.ac.jp/sffps/shimizu_result.html#genchoronbun