海産生物幼若個体の食性解析を行うための手法開発を行った。様々な生物分類群の28S rDNAを増幅するユニバーサルプライマーと、捕食者(シャコ)DNA増幅を特異的阻害するPNAプローブを用いてPCRを行い、クローンライブラリ法により増幅産物の塩基配列を決定した。PNAにより捕食者DNAの増幅阻害が認められ、消化管組織から刺胞動物、菌類、植物・動物プランクトンおよび尾索動物が検出された。一方、餌生物以外にも消化管内の常在菌や、体表付着由来の生物とみられる遺伝子も検出されたため、これらを餌生物の遺伝子と判別する手法を考案する必要がある。
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