シアノファージMa-LMM01感染時のミクロキスティスの転写動態解析をおこなった。その結果、ファージ遺伝子は既知海洋性シアノファージ同様大きく初期・中期・後期遺伝子の3つの転写時期を示した。また初期遺伝子10個に宿主乗っ取りに関与する遺伝子が含まれると示唆された。一方、宿主遺伝子の99%は感染全体で有意な発現変動を示さなかった。またファージ遺伝子プロモーターを探索した結果、初期・中期・後期遺伝子の各上流に細菌主要σ70因子認識プロモーターが見出された。以上よりMa-LMM01は宿主プロモーター活性を変えず、光合成を維持しながら自身を複製すると示唆された。
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