研究課題
挑戦的萌芽研究
クサフグの腸内容物中から検出された多数の卵からTTXが検出され、これはDNA分析によりヒガンフグの卵であることが明らかとなった。有毒卵を無毒トラフグの幼魚に与える飼育実験を実施した結果、有毒卵を摂餌した個体が速やかに毒化することが明らかとなった。これとは別に、石垣島および西表島で採取したオキナワフグ稚魚の腸内容物を次世代シーケンサ分析に供した結果、ツムギハゼの配列が多く検出された。これらの結果は、クサフグおよびオキナワフグが食物網における高次の捕食者からなるTTXループを介して、それぞれヒガンフグの卵およびツムギハゼを摂餌することで効率的に毒化していることを示唆している。
水圏生命科学