本研究では、稲WCSの広域流通のための条件について明らかにした。物流面では、圃場の集積が必須条件であり、集積の程度が流通圏域を規定することを明らかにした。 商流上の条件として第1に、稲WCSの生産を自ら行い、畜産経営体に販売する経営体ないしサービス事業体の存在が重要である。第2に、広域流通においては、品質の調整機能が重要となるために、それらの経営体と畜産経営体を仲介する流通業者の存在が重要となる。しかしながら、物流コストの抑制という観点からは。できるだけ流通業者を介さない直接取引が望ましいことを提言した。
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