マウス胚盤胞(受精後4日目(4 dpf))を脱イオン化BSA(dBSA)添加KSOM培地で培養すると、9 dpfにはその内部細胞塊(ICM)細胞数が著しく減少すると共に、受胎能が全く失われた。しかし、スレオニン添加によって、9 dpfにおいても胚盤胞のICM数及び受胎能も維持されることが分かった。体外受精後8日目のウシ胚盤胞は、マウス胚盤胞とは異なり、ウシ胎児血清、2メルカプトエタノール、メチオニンそしてROCK阻害剤(Y-27632)を培地に添加することによって、2週間拡張胚盤胞として維持できることが明らかとなった。しかし、そのように維持された胚の受胎能については不明である。
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