研究課題
TALENベクターの作製とノックアウトマダニの作製にあたって、平成26年度はマダニに恒常的に発現しているアクチンとチュブリンのプロモーター遺伝子領域の配列決定を行った。その結果、これらのプロモーター領域の遺伝子配列の決定することができた。また、本研究で標的としているロンギシンをのRNAi干渉法を行ったが、ロンギシンのノックダウンが認められなかったため、ロンギシンと相同性が高いディフェンシンの同定を行った。この遺伝子についてはRNAi干渉法によって、遺伝子の抑制が観察された。
3: やや遅れている
ロンギシン遺伝子ののノックダウンの確立が成功しなかったため、新たなディフェンシン分子の同定に時間を要した。そのため、当初の研究の目的の達成が遅れている。
同定したアクチンのプロモーター領域をルシフェラーゼや緑色蛍光タンパク質を発現するベクターに組込み、昆虫細胞、マダニ細胞、マダニにトンランスフェクションを行う。また新たにチュブリンとフェリチンのプロモーター領域の同定を行う。その後、ルシフェラーゼや緑色蛍光タンパク質遺伝子の発現を確認し、遺伝子ノックアウト・ノックインマダニの作製に向けた基礎データを構築する予定である。
平成26年度は当初予定していた研究計画が達成出来なかったため、物品の購入が滞ってしまった。しかし、当初の研究計画を見直したため、平成27年度は研究が計画通り円滑に進むことが予想される。
平成27年度の予算使用計画は分子生物学用消耗品が主であり、その他、研究打ち合わせ・研究成果発表のための旅費、人件費・謝金、論文投稿料として使用するつもりである。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (13件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件) 備考 (1件)
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