サルモネラ感染に対する感染防御は細胞性免疫が優位であると考えられているが、我々を始め複数の研究グループが、液性免疫応答(抗サルモネラ抗体)も感染防御に関与している事を報告している。しかしながら、サルモネラ感染防御における液性免疫応答の機能は不明な点が多い。これまでに、我々はサルモネラ感染防御をマウスに付与できるモノクローナル抗体414の作製に成功した。本研究は、抗体を介した菌の防御機構の解明を目指す。サルモネラに414抗体が結合すると菌体膜の形状が変化した。また、サルモネラに414抗体が結合すると死菌が増加した。その際、アミノ酸代謝系、LPS合成関連遺伝子が関係していることが示唆された。
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