カイコガ前胸腺の細胞膜上に存在しPTTHに結合するタンパク質をウエスタンブロッティングにより検出した。PTTHとこのタンパク質の複合体の分子質量は約120kDaで、他の組織からは検出されない。この膜タンパク質(受容体と仮称)を精製するため、His-tag付きPTTHと前胸腺を反応させたのち、PTTHと受容体を架橋し、これを界面活性剤により可溶化した。このPTTH-受容体複合体はHis-tagタンパク質精製用磁気ビーズを用いて精製できたが、精製度が不十分で、質量分析による構造決定には至らなかった。もう一段階のアフィニティー精製法として免疫沈降法を試したが、複合体を回収することはできなかった。
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