4AaCterタグは連結したタンパク質をアルカリ可溶性の凝集体として生産するペプチドタグである。本研究では未だ明らかにされていない4AaCterタグの凝集体形成メカニズムを解析するほか、その発展的な利用の可能性を追求した。様々な欠失変異体を解析した結果、4AaCter内で分子間結合を担う2カ所の領域(MIF1及び2)を特定し、これらがホモもしくはヘテロに重合することで凝集体が形成されると推察された。また凝集体形成に大腸菌由来のタンパク質(P49及び50)が関与する可能性も示唆された。発展的利用に関して、4AaCterタグの利用が可溶性殺虫トキシンの製剤化にも有効であることが示された。
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