昆虫細胞における効率的な遺伝子導入法の確立を目的として、多様な昆虫由来培養細胞に線虫SID1遺伝子を導入し解析した結果、カイコPS140-SID1細胞が最も高いdsDNA取込み能を示すことを明らかにした。また、二価の金属イオンの添加については、若干の取込み能の向上が認められたが、DNAとRNAのヘテロ2重鎖やヘテロ3重鎖については、いずれも取込み能を低下させることが明らかになった。 次に、dsRNA依存的なdsDNAの導入を行った所、0.05 mM以上の融合タンパク質を加えた場合に効果が認められた。また、N末端部分を加工したSID1発現細胞においてもDNAの取り込み能が上昇していた。
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