宿主細胞の核内に侵入する特徴を有する共生細菌(ツマグロヨコバイの共生リケッチア)から、細胞核内進入に係わる遺伝子を探索するために、共生リケッチアの遺伝子を発現させた大腸菌のクローンを選択してきた。そして、核内侵入に係わる可能性の高いと思われる58個の遺伝子の大半を、pEGFP改変ベクターあるいはpBlueScript IIベクターにクローニングした。順次、大腸菌が培養細胞の核に入るかどうかのスクリーニングを開始したが、昨年度確立した条件では、核内進入のスクリーニング効率が悪いことが判明した。そこで、その改良を行った。現時点では、核内進入を促進する遺伝子候補は得られていない。効率的なスクリーニング方法をさらに検討する必要がある。
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