研究課題
挑戦的萌芽研究
日本人になじみの深いシオカラトンボは、成熟過程でオスが麦わら色から水色へと変化する。本研究から、シオカラトンボのオスは、成熟して水色になる過程で表面の微細構造が劇的に変化し、同時に強い紫外線反射能と撥水性を持つようになること、微細構造はWax様物質の分泌により生じることが明らかになった。また、シオカラトンボの雌雄の背腹およびWaxをまとう他の種類でWaxの同定を試みた結果、全部で7種類の混合物であること、さらに1種類のWax合成品でも高い紫外線反射能と撥水性を有することが確認された。
昆虫分子生物学