研究課題
植物は根から土壌中に代謝物を分泌し、その量は光合成産物の10~40%を占める。これらの代謝物は土壌生態系での生物間コミュニケーションに重要な役割を担うとされるが、その実態は未解明の部分が多い。本研究では、植物代謝物の根圏での寿命と動態明らかにすることを目的とした。ダイズから分泌されるイソフラボノイドの半減期を測定し、アグリコンと配糖体での半減期に大きな差があることを明らかにした。また、イソフラボノイドの分解は土壌微生物によるもので、土壌によって大きな差があることを示した。また、ダイズ根からのイソフラボノイド分泌は成長段階によって、量的及び質的に大きく変動することを明らかにした。放射性化合物を用いた実験により、光合成産物の各組織及び根圏への分配量を推定した。さらに、コーヒーノキ根から分泌されるカフェインに、Tricoderma属菌の抗菌活性を高める効果があることを見出した。
すべて 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)
Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry
巻: 80 ページ: 89-94
10.1080/09168451.2015.1062714.
Plant signaling & behavior
巻: 11 ページ: e1113362
10.1080/15592324.2015.1113362.