植物根から分泌される代謝物は、光合成産物の10~40%を占める。しかし、土壌間隔の影響や、微生物による分解の理解が困難であるために、土壌で植物代謝物がどのような挙動を示すのか明らかとなっていない。複雑な土壌での生物間コミュニケーションを解明するためには、植物由来代謝物の正確な動態評価が必須である。本研究ではダイズのイソフラボンとコーヒーノキのカフェインを用いて植物代謝物の寿命と動態を解析した。ダイズのイソフラボン分泌が生育過程によって大きく変動すること、イソフラボンの寿命は形態により大きく異なることを明らかにした。またカフェインがTricoderma属菌の活性を上昇させることを明らかにした。
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