植物園の発展と利用促進に資するため、位置情報技術を活用したスマートフォンアプリに着目し、海外の事例を材料として、その可能性と展望について分析と考察を行った。 Bluetoothビーコンによるプッシュ通知は新しい情報提供のあり方をもたらしたが、植物園としての空間利用のあり方と植物収集・展示における網羅性からはそぐわず、適合性が低いことが示された。 一方で収集された植物種をデータベース化しコンテンツとして充実させることは、植物園として最もふさわしい情報提供のあり方と考えられる。ただしそれにはボランティア等による多大な労力が不可欠であり、それが望みにくい我が国では他の手段について模索が必要である。
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