本研究では、細胞内に侵入性病原体に対する自然免疫制御におけるmicroRNAの同定と機能解析を行った。次世代シーケンスによる網羅的解析の結果、リステリア菌感染に応じて発現上昇するmicroRNAを5種、Vesicular stomatitis virus感染に応じて発現上昇するmicroRNAを2種同定した。そのうち共通したmiR-14はオーとファジー依存的な細胞死を制御する因子であった。さらに、ショウジョウバエ個体を用いたウイルス経口感染系を構築し、ウイルス感染により選択的オーとファジーのアダプター因子であるRef(2)Pが凝集体を形成すること、抗ウイルス応答に重要であることを示した。
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