慢性期脊髄損傷を改善する薬物の探索を行った結果、肉従蓉水エキスと苦参水エキスが、受傷後慢性期からの投与で、運動機能を改善さすることを初めて見出した。肉従蓉エキスには、骨格筋増殖作用および、骨格筋細胞からの軸索伸展因子放出活性があることを初めて見出した。 苦参は、軸索伸展阻害分子のCSPGをコーティングした培養皿上でも軸索伸展活性を有し、その活性化合物はmatrineであった。Matrineのシグナリングを網羅的に探索したところ、matrineはHSP90と結合しHSP90のシャペロン活性を増加させることを新たに見出した。
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