本研究では、真菌Talaromyces pinophilus FKI-3864から発見したモナピノンA (MPA)をビアリル型二量体化合物ダイナピノンA (DPA)へと位置選択的に生合成するモナピノン二量化酵素(monapinone coupling enzyme, MCE)を用いて、芳香環同士が炭素系-炭素結合したビアリル型二量体化合物の生合成制御機構について研究した。 本研究により、MCE を大量に精製する技術を確立し、3種の宿主を用いて異種発現系を構築した。さらに、酵素学的解析を進め、MCEの基質特異性を明らかにし、その過程で新規二量体化合物の創製にも成功した。
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