本研究では、化学物質や酸化ストレスにより選択的スプライシングが惹起されるのではないか考え検討を行った。ヒ素メチル基転移酵素(AS3MT)mRNAについて検討したところ、過酸化水素曝露により、新しいAS3MTのスプライスフォームを検出した。その後、スプライシング調節因子SRp40の発現減少の関与が示唆され、また、検出されたAS3MT選択的スプライシングフォームにはヒ素に対するメチル化反応が欠損していることを見出した。網羅的解析により、環境化学物質の亜ヒ酸や農薬のパラコートに曝露された細胞において選択的スプライシングが惹起されることを見出した。現在、詳細について検討している。
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